トム動物病院 TOM ANIMAL HOSPITAL

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ネコちゃんの傷にウジ

猫が喧嘩をして帰ってきたのかじっとしていると思っていたらウジがわいていると連れて来られました。

傷周囲には大小さまざまなウジが沢山わいています。イソジンで洗いながら一つ一つ取って行きました。深そうな傷には生食で少し圧力を加え洗い流しました。見た目にはウジはなくなったのですが・・・

隠れたのや、すでに産み付けた卵が孵りまたウジがみつかるかもしれないので、その説明をしました。

今日はウジがわいてしまったイヌの相談もありましたのでこの件を書こうと思いました。

話は飛びますが、戦時中に負傷した戦士のうちウジのわいた人の生存率が高かったことから、傷の清掃にウジ(マゴット)を使うマゴットセラピーという治療法もあるようです。

これはウジが膿や壊死組織を食べ、生きた組織は傷つけず、ウジが分泌する抗菌物質で化膿を防ぐ治療法だそうです。これは恐らく特定のウジの話で自然に寄生するウジは平気で生体に穴を開けているように私の経験からでは思えます。

とにかく、今日2件のウジの問題で感じたのは気候的にもまだまだウジには油断大敵、湿疹にも、毛に付いたウンチにもウジがわく可能性があるので注意してね。ウジがわいていいことは絶対にないよ。