トム動物病院 TOM ANIMAL HOSPITAL

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動物病院で処方されたお薬をどうやってのませたらいいの?

動物用のお薬には、錠剤、カプセル、粉末、シロップ、目薬などの様々な種類のお薬があります。薬の効果は内服は注射に比べてやや遅いけれど、効果は持続しやすく胃で消化され小腸で吸収されて血液を介して体内を巡ります。
薬の種類はどのように効かせたらいいのかを考えて作られています

フードにお薬を混ぜ込む

小さくカットされた錠剤、水薬、などは好きな物にまぶして与えます。
ドライフードを少しのお湯でふやかしペースト状にしてお薬を包んだり、ペースト状のオヤツと混ぜてもいいでしょう。

粒の大きい錠剤やカプセルを飲ませる時は、好きな物に包んだり、ポケット状のお薬を包む補助食を使うのもよいでしょう。当院ではロイヤルカナンさんのピルアシストを取り扱ってます。
ピルアシストはリピートされる方が多く喜ばれてます。

ワンちゃんネコちゃんは一度投薬を失敗すると警戒心が強くなり薬を用意すると逃げたり隠れたりします。なるべくお互い苦手にならない為に試して頂きたいのは、まず一口サイズの好物を数個作ります。始めに1個薬の入ってないものを与え、欲しそうなそぶりをしたら薬を埋め込んだ物を与えます。その後もう一度好物を与え、きちんとのめたらよく褒めてあげてください。一度試してみるといいと思います。

当院の待合室に置いてある雑誌PEPPYさんが動画をアップされてるので参考にご覧ください。

わんちゃんのお薬の飲ませ方

続いてわんちゃんの錠剤の投薬を説明します。まずは動画からご覧ください。

いかがでしたか^_^?

ワンポイントアドバイスはいつものようにさりげなくわんちゃんの後ろにまわり、上を向かせて口を開き、舌の付根に錠剤を入れ、その後は顔を上げたまま喉元をさすって上げてください。

子犬子猫のころから口元をさわる練習をするのがよいでしょう。
腔内ケアもその頃から初めると歯ブラシを受け入れやすくなります
普段から口元をさわってもいやがらないように口元をさわることの印象をよくしましょう。
成犬成猫もぜひチャレンジしてみてくださいね。

口元をさわる練習は、指で口元を触る→おりこうと褒めてあげる、しつけ用のおやつを与えるのもよいでしょう。口をさわるといい事があると印象付けが大切です。

ねこちゃんのお薬の飲ませ方

では続いてねこちゃんの投薬の動画もみてみましょう。

  1. いつものようにさりげなく接しましょう
  2. よしよししながら薬を持ってる手を下顎に当て、頭を保定ししっかり挟みます
  3. 上を向かせてほお骨をつかみ口を開けます
  4. 口を開けた瞬間のどの奥をめがけ錠剤を入れます
  5. お薬がのどにつまりやすいのでシリンジやスポイトを使って水を飲ませます、飲み込むのを確認しながら少量ずつゆっくり飲ませてくださいね、そして嫌がって暴れる猫ちゃんには洗濯ネットに入れたり動画のようにタオルに包むのもよいでしょう。普段から好物を薬とみたてて投薬の練習もオススメです。

いきなり口元をさわるとビックリする事があります。
特に高齢の犬猫は耳が遠くなる事が多く、いきなり近づと恐怖を感じて急に噛んでしまうことがあります。
高齢の犬猫には口元をさわる前に体や脚をしっかりマッサージするなどでスキンシップを取り、
気持ちや筋肉を柔らかくしてから投薬もいいと思います。
お薬がのめたら、おりこうだね!よくのめたねー!などしっかり褒めて声かけをしてくださいね^_^

動物看護師 加藤 妙子