私の獣医歯科治療の師匠であるパーク動物病院愛知動物歯科の奥村聡基先生の論文がジャーナルに掲載されました。
奥村先生はマイクロスコープ下でのスケーリングの有用性にいち早く着目され、歯を保存するためのスケーリングを実践されております。
人歯科医療ではMINSTという低侵襲非外科でのスケーリング方法があり、奥村先生はその変法です(M-MINST)。
NibaliらによるMINST(低侵襲な非外科治療)のプロトコル
・浸麻下で歯周ポケットの底まで歯根表面のデブライトメントを徹底的に行う。
・軟組織、特に歯間乳頭への外傷を少なくするために、厚みが薄くそしてデリケートなチップを超音波器材に取り付けて使用する。手用キュレットはグレーシーのミニキュレットやマイクロミニキュレットを併用する。故意に歯根表面を滑らかにしたり歯肉を傷つけたりしない。
・3.4倍のサージカルルーペを使用する。
・垂直性骨欠損に出血を伴う上下運動のデブライトメントを行うことによって、血餅形成の安定化を促進させる(歯肉縁下の洗浄は行わない)
当院では師匠である奥村先生のやり方である「M-MINST」で全症例スケーリングしています。
「M-MINST」を我が仔に受けさせてあげたい!!という方はぜひご来院ください。