前回の記事で歯の本数に関して紹介させていただきました。
その中で、わんちゃんの歯は全部で42本、ねこちゃんの歯は全部で30本とお伝えしましたが、
その本数より少ない歯のわんちゃんねこちゃんもいます。
これには色々と理由があります。
歯が少ない理由
- はじめから歯が少ない場合は欠歯や埋伏歯の可能性があります。
- 成犬や成猫になってから歯が少なくなる場合は歯周病や歯の吸収によって歯がなくなる場合があります。
今回は欠歯や埋伏歯についてご紹介します。
欠歯
乳歯晩期残存に目がいってしまいますが、下顎を口腔内レントゲンでさらに詳しくみていきます。
すると永久歯の第一前臼歯と第二前臼歯が欠歯で、乳歯が晩期残存していることが分かります。
埋伏歯
円で囲んだ場所には一見歯がないようにみえます。
レントゲンで見ると埋まっている歯が隠れていることが分かります。
少し専門的な説明
埋伏歯の原因
- 歯胚の位置や萌出方向の異常
- 乳歯晩期残存
- 被覆歯肉の肥厚および粘膜の異常
- 嚢胞や腫瘍の存在
- 歯の形態、大きさの異常
- 萌出部位のスペース不足
- 歯の形成不全
- 外傷 etc
- 欠歯と埋伏歯との鑑別のために、口腔内X線検査を行う。
歯原性嚢胞
- 歯の疾患あるいは歯の萌出過程に関連して口腔領域に形成される嚢状構造物を総括して「歯原性嚢胞」といいます。
- 歯原性嚢胞は歯原性上皮(エナメル器、歯堤、マラッセの上皮遺残など)に由来する液状内容物を含む病的な疾患です。
- 犬の歯原性嚢胞は、含歯性嚢胞、歯原性角化嚢胞、歯根嚢胞が報告されています」
Incidence of Radiographic Cystic Lesions Associated With Unerupted Teeth in Dogs
- 3ヶ月から17歳までの136頭、213本の未萌出の歯
- X 線で明らかな嚢胞性病変は 213 本のうち 62 本 (29.1%)
- 213 本の未萌出歯のうち 146 本 (68.5%) が下顎の第一前臼歯
- ボクサー、パグ、シーズー、ボストン テリアの犬は、未萌出の歯に関連する嚢胞性病変を呈する可能性が最も高かった
- 含歯性嚢胞は、28 個の嚢胞性病変のうち 20 個 (71.4%) を占めました
どうすれば良いの?
- 欠歯か埋伏歯かは口腔内レントゲンを撮らないと分からないので、歯が少ない場合は口腔内レントゲンを撮ってもらいましょう。
- 嚢胞が出来ると顎の骨が溶けて行ってしまうので、埋伏歯がある場合は適切な治療をして貰いましょう。