こんな症状出ていませんか?
・最近、口臭が気になるようになった
・食欲はあるようにみえるが、食べようとすると食べづらそう
・片側の歯でものを噛んでいる
・採食中に食事をよくこぼす
・頬や顎から排膿が認められる
もし1つでも当てはまったら口腔内トラブルを抱えている場合があります。
早めに動物病院を受診しましょう(わんちゃん・ねこちゃんは痛いと言えないので、早めに連れて行ってあげて下さい)
当院では専用の歯科レントゲン・歯科ユニットを用いた診断・治療から術後の口腔内ケアまでしっかり対応させて頂きます。
トム動物病院の歯科治療
大型犬の飼育率が多いアメリカで、3歳齢以上の犬・猫の約80%が歯周病に罹患していると報告されていました。しかしこのデータは30年以上前のものであり、最近では小型犬の約90%以上はすでに1歳齢未満で歯周病により歯槽骨の吸収を生じていると言われています。また、歯は万病の元と言われていますが2016年の報告で猫において慢性腎不全の進行のリスクファクターに口腔内疾患が挙げられています。(興味がある方はpub medで検索してみてください。「Risk Factors for Development of Chronic Kidney Disease in Cats.」)
当院では獣医師である院長が口腔内診断・治療を、動物看護士である前中・加藤が口腔内ケア(歯磨き指導)を、口をまったく触れないわんちゃんに対する対処法をトレーナーである梶山がそれぞれ分担し、各自セミナーや学会等に参加して最新の知見を元に治療・指導に当たっております。
口腔内に関するトラブルやささいな疑問でも結構ですので、気になる事があれば是非一度ご相談下さい。
院長の歯科に関するプロフィール
日本小動物歯科研究会 所属(日本で一番大きな歯科の研究会です)
WAHA GPCert (Small Animal Dentistry & Oral Surgery)修了
(1年に渡って海外の歯科専門医達から獣医歯科の基礎から臨床までを勉強するコースです)
若歯会 所属(若手の歯科を勉強している獣医師の集まりです)
歯科処置の流れ
①まずは麻酔前のリスク評価として必要に応じて血液検査、胸部レントゲン検査、腹部エコー、心電図検査などを行います。
②麻酔をかけた後に、歯面に付着している歯石を超音波スケーラーで取り除きます。
③プロービングと歯科レントゲン撮影を行い、1本1本歯の状態をチェックします。
④抜歯適応の歯がある場合は局所麻酔を追加し、必要に応じて歯槽骨の切削、歯の分割、歯肉フラップの形成などを行います。
⑤歯根表面の汚染されたセメント質を機械的に除去し、根面を滑沢に仕上げるルートプレーニングや歯周ポケット内の歯肉上皮と結合組織を掻把・除去するキュレッタージを行います。
⑥歯面の微小な傷を取り除き、出来る限り滑沢にするために歯面の研磨(ポリッシング)を行います。