歯周病について

歯周病とは?


歯を支持する歯周組織(歯根膜、歯槽骨、歯肉、セメント質)が破壊、吸収される事で歯を失う進行性の炎症性疾患です。

歯周病の原因は?


歯垢(プラーク)中の歯周病原細菌が歯肉に炎症を引き起こし、やがて歯周組織が破壊・吸収されて歯を失ってしまいます。
歯垢は時間が経つと歯石になり、歯石の中や周囲に細菌が入り込み歯周病を進行させる毒素を出し続けます。歯石はそれ自体が悪さをするわけではありませんが、歯周病の増悪因子です。

こんな症状は要注意!

口が臭い、硬いものが食べにくい、歯肉が赤い、眼の下が腫れてる等々

歯周病は口の中だけの問題なの?


いいえ。近年の研究では歯周疾患と腎臓、心筋、肝臓との病理組織学的変化との相関が認められています(出典:J VET DENT.1996Jun;13(2):57-60)。これ以外にも多数の論文で腎臓病、心臓病、肝臓病との病気との相関、増悪因子であることが報告されています。
つまり歯周病をケアすることは他の部分をケアすることにもつながります。

有効な歯周病治療は?


全身麻酔下でのプロフェッショナルなSRP(スケーリング・ルートプレーニング)とお家での毎日のプラークコントロールが大切です。

口腔内レントゲンは絶対撮らないといけないの?

口腔内レントゲンは必須です
ある研究では、口腔内レントゲンによって異常がないと思われていた犬の27.8%、猫の41.7%で異常が見つかりました。また、すでに異常があると分かっている状態でも犬の50%、猫の53.9%で新たな所見が口腔内レントゲンによって見つかりました。

一度全身麻酔をかけて治療したら
もう何もしなくても良い?

SRPを受けることによって歯を病的な状態から正常な状態に戻す事が出来ます。しかし、歯がある限りプラークはすぐに付着していきます。
健康な状態を保つためにはお家でのプラークコントロールと継続的な獣医師によるフォローアップが必要です。
AAHA(American Animal Hospital Association)のガイドラインでは健康な口の犬・猫では少なくとも半年に1回、歯周病がある場合は3か月~6か月に1回、歯周病の重症度によっては治癒するまで毎月、獣医師による評価が必要であるとされています。

トム動物病院

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Tel079-567-2560

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